朝から風ー
こじろうは考えた、
風に向かって走れば
風のないところへ行けるかもしれないと。
朝からこじろうは走った。
川原を駆け下りたりもした。
しかし
一向に風は止まず
川を吹き抜ける風の音と
ママ（骨折中）の悲鳴だけが
こじろうの小さいお耳に響く…
だめだ…
ねんね
さて夕方
こじろうは屈強なポメラニアンになるべく
丸山公園へ向かった
大池を吹き抜ける風の轟音とともに
なんかハタがバタついている
上尾さくらまつり
さくらどこー
あーーーーー
↑
ママのメガネが飛びそうになって
ママ（骨折中！）が叫ぶ音
ママだいじょぶ？
だいじょぶじゃないか。
こじろうはまた考えた
風に向かって走れば
風がない場所へ行けるのではないか？
…いけなかった、、、
そしてこじろうはみつけた
誰もいない丸山公園、
芝生のあっち側から
パパさんに抱っこされて
ギブしてきたポメラニアンの
お友だちを！
抱っこされたお友だちと
こじろうは
ポメ語で会話した
どうも今日の強風は
屈強なポメラニアンをしても
ものにできるレベルではないらしいことを。
ポメポメ…
うんうん、
ポーメ。
わかった、ボクも帰るよ。
上尾さくらまつりの旗さんが
飛ばないことを祈って。
抱っこされて駐車場歩いてたら
ママの横を
制御不能な鳩さんが飛ばされてって
ママがまた
ぎゃーーーーー
っつってたぞ。
強風に負けないポメラニアンこじろうだぞ。
